AI活用でユーミンが生み出すマイワールド──「Wormhole」発売 ツアーも

松任谷由実さん（71）がAIと共に創作

松任谷由実さん（71）が、先日発売した新譜「Wormhole」で生成AIを活用した楽曲に挑戦しました。
最新アルバムのテーマは「AIと人間の共生」。
過去の声から現在の声をAIに学習させ、「第三の声＝Yumi AraI」を生成し、さらに現在の生声をコラージュした楽曲も収録されているとのことです。
AIを創作に取り入れることで、新しい表現の可能性を広げているようですね。

ライブはあくまで生声で

全国ホールツアー「THE WORMHOLE TOUR 2025―26」では、ライブでAIを使うことはありません。
ユーミン本人は「ライブでの表現は今のテクノロジーでは間に合わない」と語っています。
アンコールのMCでは、「時間の中で変わらないということは変わり続けるということ。肉体は変わっても、私はユーミンのままであり続けます」と宣言。
さらに、「ライブのこの会場のこの瞬間は最高！毎回思うけどこの瞬間を宝物のように記憶に留めておきたい」と感謝の気持ちも伝えました。

AIは創作の一部、表現の主体はユーミン

アルバム「Wormhole」は、AIを活用しながらも、表現の主体はあくまでユーミン本人にあるということを示しています。
最新の技術と生声を組み合わせることで、年齢を重ねても自分らしい音楽を生み出し続ける姿勢が伝わる作品です。
AIと人間の共生をテーマにした創作とライブ体験が、まさにユーミン流の新しい音楽世界を形作っているのではないでしょうか。