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デフレに逆戻り!?ローソンの「一点突破すぎ!」シリーズにみる社会のねじれ

SNSなどでローソンの「一点突破すぎ!」シリーズが話題になっていました。
「手ごろでちょうどいい」「カップ麺等と合わせればいい」「日本はこんな質素な弁当を出すほど落ちぶれたのか」「消費者を馬鹿にしてるのか」等々賛否両論です。

これに加えて、TVの情報番組では、「生活用品がお得にGETできるクレーンゲーム屋」「スーパーで売られてる低価格弁当」などの紹介も最近目に付くようになりました。

「物価高の今お得な情報を」という意図はわかるのですが、これだとまたデフレなのか?と錯覚してしまいます。

今何が起きているのか、少し考えてみたいと思います。

 

失われた30年の原因は金融機関の企業姿勢だった?

失われた30年の起源はバブル崩壊だと言われています。
バブル崩壊後何が起こったか簡単に説明すると、

金融機関がお金を企業に貸さない(貸し渋り)

  ↓

企業は設備投資できない

  ↓

既存設備でやってくしかない

  ↓

減価償却は終わってるので商品値下げ

  ↓

企業は出た利益をため込む(内部留保)

  ↓

借入せずに一部設備投資

  ↓

金融機関の出番無くなる

  ↓

金融機関が借りる必要のない企業に貸して仕事してるふりをする

  ↓

以下ループでデフレに

 

といった感じでしょうか。
もちろん、他にも様々な要因があるでしょうが一つの例であるとは思います。

でも触れた通り、私は金融機関の姿勢に問題があると思っています。

金融機関は資金(預かった預金)を運用して利益を出すのが仕事です。

それが安定した企業にのみ貸し出しをするだけでは、経済全体で見るとただお金を安全圏で回してるだけです。

これでは成長も限定的になるのもうなずけます。

 

そして困ったことにこの30年上記の状態が続いていたため、金融機関・企業の上層部はこのやり方しか知らないのです。

バブル崩壊時の新卒を22歳とすると、もう52歳という計算ですからね。

ここからの方向転換は難しいのではないでしょうか。

 

2026年9月現在の状況

最初の方で述べたように、今日本は物価高(インフレ)です。

ただしインフレには2種類あります。

①コストプッシュインフレ

円安やエネルギー費高騰で原材料費などが上がって価格転嫁されてモノの値段が上がるインフレ

②ディマンドプルインフレ

経済好調により収入が増えて需要が高まり供給が追い付かず値段が上がるインフレ

 

歴史的円安と原油高を踏まえると、今の日本は①のコストプッシュインフレになりますね。

 

通常の経済対策ではインフレになると政策金利を上げるのが常套です。
なぜなら価格抑制効果があるからです。

そのため日銀は政策金利を現在の1.0%から0.25%上げることを発表しました。

現在のインフレ対応としては若干間違っている気もしますが、円安原油高前の状況も踏まえて判断したのでしょう。(日米の金利差も考慮してだとは思いますが・・・)

 

しかし現状起こっているのは先述した通り、「TVで紹介されるお得情報」です。

一見狙った通りの効果が出ているように見えますが、中身が違います。
企業が借金して設備投資して価格転嫁することを抑えているのではなく、既存設備のフル稼働で価格低下をしている状態なのです。
上記のチャートに当てはまりますね。

 

ローソンのような大企業がこういった販売戦略を展開すると、他の企業も追随しかねません。

 

 

思惑とは別方向に行く日本経済

 

TVの情報番組で見たんですが、スーパーの激安弁当がなぜ安いのかという質問に担当者は、「スーパー内で手作りしているから」と答えていました。

弁当を売るために新規雇用するでもなく、既存雇用者に仕事を割り当てることによって販売価格を抑えていると言えるでしょう。

通常は企業の借り入れを抑えて供給力をコントロールするはずが別方向に行っています。

長く続いたデフレのせいでデフレ下での企業の対策が洗練された結果なのかもしれません。

 

果たして日本はまたデフレに向かうのか。

今ここがターニングポイントなのかもしれません。

 

 

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