高市総理が午前3時に出勤していることが話題になっています。
また、国会で高市総理に質問が集中しているため、「何で高市さんにばかりに質問を?」「まるでいじめ」などといった声がネットで上がっています。
反対に「総理だから当然」「答えられないようなら総理になるな」のような声もあります。
今回は
①なぜ午前3時出勤をする必要があるのか、その裏側と実態
②総理に質問が集中するのはなぜか
③国会で何が起こっているのか
この3点について書いていこうと思います。
1. なぜ午前3時出勤をする必要があるのか、その裏側と実態
国会には多数の委員会が存在します。
その中でも花形と言われるのが予算委員会で、テレビ中継(NHK)が入っているため、野党は有権者にアピールする場として予算委員会を重要視している節があります。
予算委員会ではありませんが、以前政倫審(裏金問題で開かれた)について、泉健太立憲民主党代表(当時)のXの投稿があります。
https://x.com/izmkenta/status/1763184429407834205?s=20
この投稿を見ると、「政倫審」が何なのか書いておらず、質疑者と対する議員の名前、時間、Youtubeやツイキャスのリンクが書いてあるのみで、どう追及するのかという内容は示されていません。
単に「NHK中継があるから見て」という意図に見えます。
本人としてはそのようなつもりはないのかもしれませんが、無意識のうちに「テレビ中継=アピールの場」という回路が出来上がっている可能性はあります。
ですので、野党側は与党側に対し「自分たちが優勢で与党が劣勢」という画を視聴者(有権者)に見せることを狙う傾向があります。
その結果「質問に答えられない大臣」や「いちいち官僚に助けてもらう大臣」を視聴者に見せるために、質問通告を遅らせ十分な答弁書を作らせない、大まかな質問内容で要点がはっきりしない質問通告をして膨大な資料作成をさせるということが起こります。
総理としては日中に会議や公務が詰まっているため、準備や資料確認の時間を確保する必要があります。
そのため、総理のスケジュールが早朝にならざるを得ないケースも出てくるのです。
これについては以前からネットの政治ウォッチャーの一部からは指摘されていました。
今回高市総理の件で表面化し、Xにも元官僚や関係者による同様の書き込みが散見されます。
https://x.com/oef4raF1ZW3D4WI/status/1986748224074576140?s=20
https://x.com/sea_co_hosh_j/status/1987131054487130262?s=20
また、石破元総理も午前4時半起床していたとラジオの放送で語っています。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/11/09/articles/20251109s00041000304000c.html
今回の件に関しては、国会開催日程の問題も影響していたとも言われますが、野党側が先のことを予見して行動すれば回避できたのでは、という見方もできます。
2. 総理に質問が集中するのはなぜか
1に書いた通り、野党にとってはアピールする場になりますので、「こんな事にも答えられない総理」「総理が野党のいち議員に論戦で劣勢」という画を作るために総理に質問が集中するということが起こります。
専門分野に関しては担当大臣に質問すればスムーズに事が運ぶはずです。
しかし、「総理が明言した」という言質を取るためか、ほとんどの分野に関して総理に質問が集中します。
以前安倍元総理が森友学園問題に際し、「私が関与していたら総理を辞める」という旨の発言をしたため、総理関与の有無をめぐる議論が長引き、問題が長期化しました。
内政や外交における基本姿勢や、経済対策の方針についての質問なら総理でいいでしょう。
しかし、有権者へのアピールのために戦略的意図を持って深い専門知識に関連する質問をすることが妥当なのでしょうか?
3. 国会で何が起こっているのか
国会で起きていることを端的に言えば、ある種の権力争いです。
1 2で述べたように、総理に質問が集中するのも、野党が有権者に「総理の対応力の弱さ」をアピールし、議論の優位性を示す戦略の一環です。
特に予算委員会では、スキャンダル追及や政治倫理を問うやり取りが行われ、テレビ中継やネット配信を通して有権者にアピールすることで、次の選挙に向けた支持獲得を狙っています。
個人的には、このような状態は必ずしも理想的とは思えません。
しかし背景には、与党も野党も自分たちの政策が正しいと信じている事情があります。
与党になれば、自分たちの政策を実現し、日本をより良くできると考えているのです。
そのため、議論は政策の正当性を示す手段でありつつ、同時に権力を巡る駆け引きの場ともなっているのです。
それぞれの立場に正義はあると思います。
しかし、正義を主張するのであれば、その正義が本当に正しいことを示す証明が必要です。
私たちはその証拠を見ながら、自分なりに判断していくしかありません。
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Noriosys
@Noriosysなぜ3時にならざるを得なかったか、という核心部分に触れず、相変わらず高市憎しのオールドメディア。榛葉さんも、会見できちんと言っていたでしょうに。これに騙される老人たち。 →<1分で解説>高市首相の午前3時出勤が波紋 国会のWLB大丈夫? | 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20251…

















