中国・吉林省長春市で開催された長春航空ショーのリハーサルにおいて、先進的な空飛ぶクルマ(eVTOL:電動垂直離着陸機)2機が空中で衝突し、うち1機が着陸時に炎上するという重大な事故が起きました。
36氪+3VICE+3CarNewsChina.com+3
この事件は、航空・モビリティ産業が次世代技術として推進している「空飛ぶクルマ」をめぐる安全性・運航ルール整備の遅れを改めて浮き彫りにしています。
何が起きたのか
2025年9月16日、長春航空ショーのリハーサル飛行中、XPeng AeroHT製の飛行機体2機が編隊飛行中に接触。
「飛行間隔(フライトスパシング)が不十分だった」と同社が公式に説明しており、うち1機は機体損傷の後に炎上しました。
両機とも低空での飛行中だった模様で、風の強さや機体制御の難易度が指摘されています。
The Wire China
幸いにも死亡者はいませんでしたが、少なくとも1名が負傷し、現地では消防や救助隊が出動するなど、事態の深刻さが明らかとなりました。
なぜ注目されるのか?
この事故は、ただの「開発途上の実験機のトラブル」では済まされません。
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空飛ぶクルマという未来のモビリティが、実用化に向けて多数のプロジェクトと資金を集めている中で、安全性が問われる重大な事例だからです。VICE+1
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低高度・編隊飛行という「人が密集する都市環境」への導入を視野に入れた機体であり、一般の空域・都市空域での運行ルールやインフラが十分整っていないことを露呈しています。
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さらに、このような事故は消費者・投資家の信頼を揺るがし、「空飛ぶクルマ=ワクワクする未来」ではなく「リスクを伴う技術」だという認識にもつながる可能性があります。
課題と今後の視点
この事故を受けて、技術者・研究者・規制当局が検討すべき主要なテーマがあります。
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運航ルールの明確化:飛行間隔・高度差・速度など、通常の航空機とは異なる低高度機体ならではのプロトコルを整備する必要があります。
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機体制御・セーフティ機能の強化:自動回避システムや編隊飛行時の安全保障機構を含む「システム的な冗長性」が改めて問われています。36氪+1
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都市空域インフラの整備:着陸・離陸ポイントの確保、空域の管理、周辺住民への安全配慮など、地上側の備えも不可欠です。
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実証段階の慎重な運用:商用化へ向けた前段階として、リスクを低く抑えた限定運用から段階的に展開すべきという見方が強まっています。ニューズウィーク
まとめ
この長春での衝突・炎上事故は、空飛ぶクルマという「夢の移動手段」が直面する現実を突きつけました。
研究段階にある技術だからこそ、私たちはその課題に目を向け、実用化を焦らず慎重に一歩ずつ進めることが求められます。
未来において、安心して空中移動ができる社会となるためには、今回のような事故を契機として、安全性の極限まで追求される必要があります。
空の道が開かれる日を楽しみにしつつ、そこに至るプロセスにも目を向けていきましょう。
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<ツイッターの反応>
October-moon
@kumioctober中国の航空ショーで「空飛ぶクルマ」が衝突し炎上 karapaia.com/archives/55194… #カラパイア
Kei Nishikawa
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